健康経営のメリット・デメリット

健康経営すると、「何かいいことあるの??」とよく聞かれることがあります。

メリットがよくわからないから、健康経営の必要性を感じない。そう思っている企業の方も多いかと思います。

今回は、健康経営のメリット、デメリット、健康経営の背景などについてお伝えします。

健康経営とは?

健康経営とは「従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えのもと、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」になります。

もう少しわかりやすく要約すると、

健康経営とは「従業員が元気に働けるようにサポートし、その結果として従業員の生産性が上がり、会社の収益も上向きになる取り組みのこと」になります。

健康経営ができた背景、3つの日本の大きな課題

超高齢化社会による社会保障費の増加

皆さんもご存じのとおり、医療や介護、年金などの社会保障費が年々増加しています。

健康経営に取り組むことで、国民を健康にして、医療費や介護費などを減らすという目的があります。

生産年齢人口の減少による人手不足

少子高齢化社会になれば、当然、生産年齢人口が減少します。

更に10年後には800万人働く人が減ると推測されており、超人手不足の時代がやってきます。

そのような時代の中、企業が労働力を維持して生き残っていくために、健康経営を実践することで、今いる人材の定着率を上げ、労働力の安定や向上をめざしていくことが必要になります。

平均寿命と健康寿命の差が大きい

健康寿命とは、その名の通り健康で、自立した生活ができる生存期間のことを言います。

平均寿命と健康寿命の差が約10年間あり、この10年間は、何かしらの病気や介護が必要な状態で生活する期間ということになります。

健康経営に取り組むことで、今働いている世代が高齢者になった時に、この平均寿命と健康寿命の差を縮め、健康な老後を過ごしてもらい、医療費や介護費などの社会保障費を削減していきたいという狙いもあります。

健康経営のメリット

労働損失の防止

人による労働損失は2種類あります。

アブセンティーイズム

アブセンティーイズムとは、何らかの病気によって会社を休んだ場合の、損失になります。例えば、休んでいる間の給料、本来やってもらえた仕事量など、損失が目に見えてわかる労働損失のことです。

プレゼンティーイズム

プレゼンティーイズムとは、「出勤はしているものの、体調が優れない状況で仕事をしている」など目には見えない形での労働損失をいいます。

例えば、体調が悪いけど何とか働いている状況で、頭痛や不眠、慢性疲労や花粉症などを抱えなが働いているので、当然集中力が低下し、仕事の効率も落ちます。そのためその人が本来持っている能力を充分発揮できず、生産性が低下し、労働損失になります。

生産性の向上

健康経営は、この出勤はしているものの、体調がすぐれない状況による労働損失(プレゼンティーイズム)を減らし、その人が本来持っている能力を十分に発揮してもらい、生産性の向上を図れるというメリットがあります。

コスト削減

健康経営に取り組むことで、従業員の健康の維持・増進にはかり、病気を未然に防ぐことで、休職中の給料や手当などの無駄なコストが削減できます。

リスクマネジメント

従業員の健康管理ができていれば、労災等の事故を未然に防ぐことができ、リスクマネジメントができます。

従業員の活力向上

企業が従業員への健康投資として、従業員の健康保持・増進に取り組むことで、従業員の活力向上につながります。また、会社に大事にしてもらっていると従業員が感じることで、意欲の向上にもつながります。

企業のイメージアップ

健康経営取り組んでいる企業ということで、社会的評価の獲得、企業のイメージアップにつながります。

人材の定着

健康経営に取り組んでいる企業ということで、求人への応募が増え、良い人材が採用しやすくなったり、従業員が安心して仕事ができると、人が辞めない会社になったり、人材の定着率が上がるというメリットがあります。

社会貢献

従業員の健康増進、活力向上は、国民の生活の質の向上。健康寿命の延長、国民医療費の削減ができるという、社会貢献できるというメリットがあります。

健康経営のデメリット

効果が数値で表れにくい。というデメリットがあります。それゆえ、健康経営に取り組む中小企業が少ないのではないでしょうか。

予算をかけなくても、健康経営に取り組むことがはできます。大きなことではなく、明日からでもできる、小さな取り組みから初めてみるといいでしょう。

まとめ

健康経営に取り組んでも、効果がよくわからない、数値で表れにくいというデメリットはありますが、健康経営に取り組んで、何かが悪くなった。ということはないかと思います。

効果が見えにくいとうデメリットはありますが、それ以外のデメリットはないということです。経費さえかけずに行えれば、メリットだらけの健康経営ということになります。

経費がかからない健康経営の取り組みもたくさんあります。

健康経営を取り組み、日本国民全員で健康になる!元気で豊かな生活、老後もできるだけ病気になる期間を減らし、元気に過ごす。なおかつ、日本の社会保障費も減らせる。こんないい取り組み、やらないともったいないですよね。

随時、ご相談を受け付けておりますので、気軽にお問い合わせください。

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