5月病とは?
新社会人や部署異動、転職など、4月の新年度から心機一転、仕事をスタートさせる人も多くいますよね。入社時や異動時、「頑張るぞ!」と意気込んで始めてから1カ月。
なれない環境でのストレスで、「やる気が出ない」や「疲れやすい」「イライラする」「無気力」などの症状が出てくる頃ではないでしょうか?
それが「5月病」になります。
心の症状だけではなく、体の症状として食欲がない、頭痛、腹痛、便秘、不眠、などもあります。
「軽度うつ」などとも呼ばれています。多くの場合は一過性の症状ではありますが、仕事に影響が出るような症状がある場合は、早めに医療機関を受診する必要があります。
5月病の原因は?
- 慣れない仕事
- 新しい人間関係
- 1人暮らし
- 引っ越し
- 生活リズムの変化
- 食生活の変化
など多くの変化によって、強いストレスがかかっていることが原因になります。「心と体の両側面」からサポートを行うことが大切です。
”体のサポート”
[健康教育で入社後の体調不良を防ぐ]
新入社員自らが、自分の健康を守れるようになるためには、『健康教育』が必要です。学生生活から、慣れない社会人としての生活で、様々な変化が起きます。
【就職後に起きやすい変化】
- 出社や残業による睡眠時間の減少
- 食生活の変化(朝食の欠食など)
- 付き合いによる飲酒量の増加
- 仕事中の間食の増加
- 運動量の不足
そのため、新人教育の中に「健康教育」を取り入れ、栄養・睡眠・運動の大切さを、再認識してもらうことが必要になります。
なぜなら、自分自身の体調管理、生活習慣をセルフケアできることは、仕事でのパフォーマンスを発揮する上でも、必要不可欠な事だからです。
また、若い段階で、生活習慣の大切さを理解することは、今後の生活習慣病を予防するうえでも、大切なことになります。
”心のサポート”
[ラインケアで5月病を予防!]
新入社員は、慣れない環境の中で、体調不良を早期に報告することがむずかしい場合があります。ですので、上司による、不調の早期発見、早期対応が大切になります。
部下のこんな変化に注意!
- 欠勤・遅刻が増えた。(特に月曜の朝に遅刻が多い)
- 身だしなみが乱れてきた。(シャツの皺や寝癖、ひげの剃り忘れなど)
- 業務のミスが増えた。
- 急に痩せてきた。または太ってきた。
- 食欲がなさそう(あまりお昼を食べていない様子)
- 会話のスピードが遅くなった。返事がかみ合わないことが増えた。
- 急に怒ったり、流涙することがある。
- 「なんとなく」元気がない。
※「なんとなく元気がない」日は誰にでもあるものです。
しかし、そのような状態が2週間ほど続いたら、注意が必要です。
5月病予防の対策!
- 上司から積極的に声をかける!
- 部下の行動変化に気をつける
- 部下が話しやすい雰囲気を作る
部下の変化に気づいたら、まずは部下の話をじっくり聞くことが大切です。
部下のこころを聞くための5か条
- 話しやすい雰囲気を作るため、上司から気軽に言葉を発する
- 部下の話の途中で腰を折らず、話は最後まで聞く。
- 「そうだったんだ。話してくれてありがとう」と部下の話を受け止める
- 「頑張れ!」や「誰にでもあること」「気合が足りない!」など、 安易な励ましや叱責はしない。
- 秘密は守る
話を聞いた結果、必要に応じて、産業保健スタッフなどの専門機関に相談する、もしくは医療機関の受診を勧める。など、早い段階で専門機関にフォローしてもらうことが、5月病を防ぐ、もしくは早期に改善するポイントになります。
まとめ
誰しも、環境の変化があれば、慣れるまでにそれなりのストレスがかかり、体調不良になることはあります。誰でも5月病になる可能性はあるということです。
ですので、企業としては、新人、部署異動後の社員の、体のサポートと心のサポートの両方を行い、社員の変化に気づき、早期発見、早期対策し、5月病を未然に防ぐ対策が必要になります。
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