新型コロナウイルスのワクチン接種が、医療従事者、高齢者と始まっています。
企業においても、65歳以上の高齢者、基礎疾患がある従業員などから順次、ワクチン接種が開始されていきますが、正しい知識を確認し、従業員にも正しい情報を届けていくことが必要です。
新型コロナウイルスワクチン情報を厚生労働省のサイトともとに、分かりやすい形で内容でまとめましたので、ご確認ください。
接種の対象
接種する日に16歳以上の方。
接種回数と接種間隔
2回接種が必要です。
・1回目
・2回目(1回目から約3週間後)
※1回目、2回目共に必ず同じワクチン接種を受ける。
有効性について
- 新型コロナウイルス感染症の発症予防効果は約95%と報告されています。
(インフルエンザワクチンの有効性は約40-60%) - 免疫確保は、2回目の接種を受けてから7日程度経過してから
- 予防効果期間は現時点ではエビデンスがなく不明
- ワクチン接種後も引き続き、感染予防行動が必要。
副作用について
■接種直後
アナフィラキシーショック(15分~30分以内):100万人に2-5人
■接種後数日以内
- 注射した部位の痛み:80%
- 倦怠感、頭痛:60%以上
- 発熱:33%
- 注射部位の腫れ:20%
※1回目よりも2回目の方が副作用が強く出る方が多い。
※ワクチンの接種によって健康被害が生じた場合には、国による予防接種健康被害救済制度があります。
接種順位
- 医療従事者等
- 施設に入所している高齢者
- 高齢者(令和3年度中に65歳に達する方)
- 高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方
- それ以外の方
<基礎疾患>
- 慢性の心臓病(高血圧)、慢性の肝臓病、慢性の腎臓病
- 慢性の呼吸器疾患(肺気腫、喘息)
- 睡眠時無呼吸症候群
- BMI 「30」 以上の方
- 治療中の糖尿病の方(インスリンや内服している)など。
詳しい内容はこちらを「接種順位の考え方」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000756894.pdf
ご参照ください。
※妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、新型コロナワクチンを接種することができますが、予め主治医に相談してください。
※既にコロナウイルスに感染した人も、新型コロナワクチンを接種することができます。
ただし、接種まで一定の期間をおく必要がある場合がありますので、いつから接種できるか不明な場合は、主治医にご確認ください。詳しくは厚生労働省Q&Aをご覧ください。
接種が受けられる場所
原則として、住民票所在地の市町村(住所地)の医療機関や接種会場で接種を受けます。
ただし、医療機関、接種会場についてはまだ決まっていませんので、各市町村のHPや広報から随時確認する必要があります。
詳しくは、接種総合案内サイト「コロナワクチンナビ」をご覧ください。
なお、次のような事情のある方は、住所地以外でワクチンを受けていただくことができます。今後、各市町村からの案内を確認してください。
- 基礎疾患で治療中の医療機関でワクチンを受ける方
- お住まいが住所地と異なる方
- 入院・入所中の住所地以外の医療機関や施設でワクチンを受ける方
接種までの手順
次のような方法で接種を受けることになります。
- 市町村から「接種券」が届きます。
- 接種可能時期を確認し、ワクチンを受けることができる医療機関や接種会場を探す。(接種が受けられる場所を参照)
- 電話やインターネットで予約する。
- 「接種券」と「本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)」を持ち、接種する。
※接種費用は全額公費(無料)
新型コロナワクチンについて総合的に書かれているサイトになります。
「厚生労働省新型コロナワクチンについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html
企業でやるべきこと
①従業員が安心して、ワクチン接種をが受けられる環境を整えること、
②接種後の体調管理ができる環境を整えておくこと。この2点が大切になります。
- 新型コロナウイルスワクチンの正しい情報を従業員へ伝える
- ワクチン接種日にワクチンを接種できるよう、必要に応じて業務調整。勤務時間内に打てるような、時間の確保。
- ワクチン接種後、負荷のかからない業務の調整。
まとめ
新型コロナワクチンを接種するかどうかは、任意となっていますが、安易に「接種しない」と決めつけるのではなく、正しい情報をもとに、ご自身で判断され、接種するかどうか検討して頂きたいと思います。
ただ、一人でも多く、予防接種をすることが、日本で集団免疫を獲得することにつながりますので、私個人の見解としては、健康問題等なければ、予防接種をした方がいいと思っています。
まずは、引き続き、一人一人が感染予防行動をとっていくことが大切だと思います。 皆さんで、気を付けていきましょう。
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